ただマンガが好きなだけ

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パワハラとセクハラとブラック企業と

前にいた会社は名前を言えば半分以上の人は知っているようなそれなりに大きな会社で、今いる会社は名前を言っても知っている人は全くいないような中小企業で、大会社と中小企業を経験して分かったことがある。

世間で言われる「パワハラ」や「セクハラ」、「ブラック企業」は生ぬるいということだ。

大企業は社内に対してもハラスメントの意識をしないと小さなことが命取りになる。

そして大企業の場合は最終消費者と直接的にも間接的にもかかわる機会が多いだろうから、いつ社員がお客様になるかわからないということもあるだろう。

前にいた会社は上司や部下にハラスメントのことを教える社内研修があったし、人事や労務ヒアリングなども行って、予防・根絶に取り組んでいた。

そこにいたときは「敏感だなぁ。少しぐらいのパワハラやセクハラなんてなにくそ根性で乗り切るのが社会人だろ。」ぐらいに思っていた。

 

反面、中小企業はハラスメントのサラダボウルだと思う。

世間に出ていないだけでどれだけのハラスメントがまかり通っているか計り知れないと思う。ハラスメントをどうにかしようと思っていないし、そもそもハラスメントだという認識が薄いのかもしれない。

今の会社はそれはひどいもので、上司(社長)から部下(社員)に対する叱責が度を超えている。直接狙われていない(と思う)がペンを足元に投げつけられたことや、ファイルを机にバンバン叩きながら「辞めさせることもできる」と言われたこともある。

それほどの失敗をしたかというとそうではなく、「反論したから」だった。

そんな社長は訴えればいいし、嫌なら会社を辞めればいいと言われると思うが、いい所がないわけではないことと、転職はそう容易ではないのは転職を経験したからよくわかっている。

まず、社長以外はいたっていい会社で、社長のブラックさを他の社員や制度がホワイトにしてグレーになっている会社だと思う。前職では定時退社なんてありえなかったが、今は定時以外の退社があり得ないほどアフター5が充実しているし、社員同士の仲も良く、会社の人とボーリングに行くなんて前職だったら夢のまた夢だったと思う。

転職については年齢や回数が増えるほどネックになる日本の市場だと”慎重に”と言わざるを得ない。何を隠そう人材業界にいたのでよくわかっているつもりです。

最後に、中小企業の人たちは何よりも現状に”慣れ”ている。本当は助けなきゃいけないかもしれないが、他部署の社員が社長から罵声を浴びせられていても「またやってらぁ」という気持ちにしかならなくなった。そして他の人も対岸の火事を決め込んでいる。そんなものなのだと思う。

社長のワンマンはいつか崩壊すると思うから、その時に体制さえ整っていればいい会社になるだろうし、他の誰かがワンマン社長にすり替わっても、抗体ができているので大丈夫だと思って日々を過ごしている。